皆さま、こんにちは。
ネミースマートミライブログをお読みいただきまして、ありがとうございます。
今回は、「省エネでお得!スマートハウスのこれから」と題してお送りします。
スマートハウスとは
まずは、スマートハウスについて知っておきたいと思います。
スマートハウスとは
ITなどの最新のテクノロジーの力を備えた住宅のことです。例えばエネルギー使用量を見える化することで消費電力を抑えるHEMS、太陽光発電システムや蓄電池などを用いることで電力の自給自足率の向上を図る太陽光発電システムや蓄電池などが、ここでいう「最新のテクノロジー」の具体例となります。蓄電池は「最新のテクノロジー」感はあまりないかもしれませんが、蓄電池は停電時でも電気を使用することができるので、台風や豪雨などの災害被害が増えている昨今において、日中に太陽光発電システムを利用してあらかじめ電気を貯められることから、ますます注目を浴びています。
スマートハウスのこれから
「近未来の家」というイメージのあるスマートハウスですが、今後どうなっていくのでしょうか。増えていくのか、それとも減っていくのか。現在の日本ではスマートハウスが通常だという感覚は無いかもしれません。しかし、着実に増えているのです。
スマートハウスを含む「国内の次世代住宅関連主要設備機器」の市場規模についての調査を、矢野経済研究所が2019年に実施しました。これによると、2018年時点で6,796億円(見込み)。そして2022年には7,899億円まで成長すると予測されています。
スマートハウス、代表的な3つの設備
それでは、スマートハウスの大事な要素となる3つの設備についてご説明します。
①太陽光発電システム
ご存知、太陽光発電システムは、太陽の光を太陽光モジュールで受けて発電し、それを家庭等で使うための設備です。日本が推し進めるカーボンニュートラル(温暖化の原因となる二酸化炭素濃度の上昇を抑制する施策)の最も有効な対策のうちの1つで、発電するときに二酸化炭素を排出しません。また、発電して余った電気は電力会社に売ることもできることもあり、エネルギーコストの収支がプラスになることもあります。さらに、供給源は太陽光ですので、ほぼ無尽蔵にエネルギーを取り出すことが可能になります。
環境にやさしく、経済的で、しかも石油のように埋蔵量などを気にする必要がない点で、太陽光発電システムは今後の生活に欠かせない存在になっていくでしょう。
②家庭用蓄電池
発電した電気、購入した電気を蓄えておくことができるのが家庭用蓄電池です。
家庭用蓄電池は台風や地震などの災害で停電が起こった際にその真価を発揮します。実際台風などの災害の影響で停電となり、電力供給がされなくなる事例は過去いくつもありました。そんなときに、蓄電池に蓄えておいた電力を使用して生活することが可能になります。蓄電池がなければ、水のように「貯めておいて使う」ことができません。その意味で、大変有効な災害対策の設備となります。
また平常時でも、太陽光発電システムによって日中発電した電気を貯めて夜に使う、または料金が安い深夜の時間帯に充電をして昼間に使用したりする等のことができ、電気代の削減にもつながります。
③HEMS(ヘムス)
HEMS(Home Energy Management System)は、使用電力エネルギーの見える化ができるシステムのことを指します。エアコンや照明、家電などを有線や無線でつなぎ、使用している電力をモニターなどで「見える化」するものです。
電気料金の確認は、通常どれくらいの頻度で行いますか。普通の住宅では、毎月来る請求書で1か月の電気使用量が分かるというのが通常です。1日や1時間単位で把握することは不可能です。しかしHEMSのあるスマートハウスであれば、HEMSが集約している電力消費量をHEMSのモニター画面で細かく確認することができます。高い頻度でエネルギー収支をチェックすることができ、「使用量の変化」「無駄遣いしている電力」が精度高く分かります。
レコーディングダイエットというダイエット法が話題になったことがありました。サブカルチャー評論家の岡田斗司夫さんが、著書『いつまでもデブと思うなよ』で考案したダイエットです。
毎回の食事の中で、どれだけのエネルギーの物を食べたかを記録(レコーディング)するというものです。記録された情報を毎日見続けると、無意識に食べていた間食などの無駄な食事が分かり、太りやすい食生活を避けるようになるという効果があります。
それと同じで、HEMSのあるスマートハウスに住む人の節電意識、エコ意識が自ずと高まっていくことになります。
なお、前述の矢野経済研究所の調査では、以下の内容が報告されています。スマートハウスに住む方の意識の高まりにつれて、太陽光発電の需要も増加すると考えて良さそうです。
近年のZEH の普及や省エネ基準義務化を背景として、一次消費エネルギーの抑制に対する取組みが加速していることから、2019 年度以降はPV (太陽光発電)需要の増加が期待される。一方で省エネ基準義務化の見直しもあるが、市場は回復基調にあると考える。
次世代住宅関連主要設備機器市場に関する調査(2019年)
スマートハウスに似た「ZEH(ゼッチ)」
ところで、スマートハウスに似た「ZEH(ゼッチ)」というものがあります。その違いをご説明します。
そもそも、スマートハウスという言葉を知る上で、省エネ住宅というジャンルは外せません。その延長線上にあるのが「ZEH」です。ZEH(Net Zero Energy House)とは、「家で消費される電力よりも、創り出される電力の方が多い(もしくは同じ)住宅」のことを言います。つまり、スマートハウスの中でも、省エネや創エネの量が電力消費を上回るものについてが、ZEHであるという位置づけになります。
スマートハウスのメリット
スマートハウスを活用するにあたっての一番のメリットは、下記の各項目によって電気料金の削減が期待できるという点です。
- 電力を太陽光発電システムでまかなうことができる
- 家庭用蓄電池を用いて、料金の安い深夜帯の電力を活用できる
- 余った電力は売ることができる
- HEMSで電力を見える化し、無駄遣いを減らすことができる
財団法人省エネルギーセンターの調査では、HEMS導入前後で比較して前年同月比平均で11%の省エネ効果が得られたというデータもあります。
スマートハウスのデメリット
電気料金の削減というメリットに相反するようですが、スマートハウスの導入には初期費用が高くつきます。スマートハウスを実現するための設備である「太陽光発電を行うためのソーラーパネルやその周辺機器」「家庭用蓄電池」「HEMS(本体や対応家電)」などをそろえる必要があります。
ただし、それぞれ「太陽光発電システム導入費用への補助金」「「家庭用蓄電池購入のための補助金」「HEMS導入のための補助金」が各都道府県などの自治体で設定されていることが多く、それらの補助金を利用して初期費用をある程度抑えることができます。
これからは、国の後押しもあり、スマートハウスはまず間違いなく主流になっていくと思われます。「太陽光発電システム」「蓄電池」「HEMS」は、いわばスマートハウス導入に関する三種の神器のようなものです。災害時に生活できる環境を確保するための電力確保にも、平常時の電力節約にも、この三種の神器は大活躍することでしょう。
スマートハウス導入をご検討の皆様、よろしければネミーがご相談にのります。ご興味おありの方はこちらまでご連絡ください。