皆さま、こんにちは。
ネミー太陽光ブログをお読みいただきまして、ありがとうございます。
今回のテーマは、「積雪対策」についてお伝えします。
最近は「季節外れ」が多い!
最近は、季節外れの雪が降ったり、降雪量が増えたり、逆に暖冬で雪が降らなかったりと、想定外の天候が続いている印象があります。当社のある東京に限って言えば、最高気温が24.6度、最低気温が14.6度気温が20度を超えた2020年3月28日の翌日29日には、なんと雪が降りました。
もう、「この季節だから雪は降らない」とか「この地方だから雪は降らない」と言えなくなっています。太陽光発電システムは、その名の通り太陽光がないといけません。天候の予測は難しいので、せめて積雪対策はしていきたいですね。
そんなときの対策をいくつかご紹介します。
太陽光モジュールの設置角度
太陽光モジュールには、より太陽光が当たるように、雪が積もらないようにしなければなりません。当然ですが、雪は斜面を滑り落ちます。斜面の角度が急であればあるほど、雪は残りません。極端な話、太陽光モジュールを90度で設置すれば、積雪による発電量低下はほぼ防げます。
ただ、一方で強風対策もしなければいけません。以前上げた当ブログの記事にこんな内容がありました。
- 一般仕様:アレイ傾斜角度:20°、基準風速34m/s以下、垂直積雪量:50cm以下
- 強風仕様:アレイ傾斜角度:10°、基準風速40m/s以下、垂直積雪量:30cm以下
- 多雪仕様:アレイ傾斜角度:30°、基準風速30m/s以下、垂直積雪量:180cm以下
当ブログ「太陽光発電システムを設置できる土地、できない土地②」より
角度が急になればなるほど積雪には強く(雪が滑り落ちやすくなる)、逆に強風にはあおられやすくなってしまいます。設置する場所がどのような天候なのかにより、強風仕様の10°になるか多雪仕様の30°になるか、はたまたそれ以外の角度にすれば良いかを判断しなければいけません。
太陽光モジュール設置レベルの高さ
積雪対策としては、太陽光モジュールが設置される高さをより高くすることも有効です。というのも、太陽光モジュールから滑り落ちる雪はそのまま地面に落下して、地面に重なっていきます。低い位置に太陽光モジュールを設置すると、地面に重なった雪の影響で、一定以上雪が滑り落ちなくなってしまいます。
積雪が多く見込まれる場合は、できるだけ太陽光モジュールは高い位置にして設置することをお勧めします。
積雪の影響を受けない配置
雪による影響は太陽光モジュール以外にも出ます。パワーコンディショナーは精密機械ですので、雪による故障が想定されます。そして、いったん故障して取り換えるということになれば、相当の出費を覚悟しなければいけません。それを避けるためには、パワーコンディショナーはできるだけ高い位置で、なおかつ直接雨風にさらされない場所に取り付けることが必要です。
また、雪が降ったら除雪が必要になります。多くの太陽光モジュールを設置する太陽光発電システムは、何列にもわたって並べなければいけません。列の間を広くとり除雪しやすくするのも、積雪の影響を受けないための工夫のひとつです。
以上が、太陽光発電システム設置にあたっての積雪対策です。
ただ、設置に工夫を施せばそれに比例して設置費用もかさむことが多いですね。どのような対策をどれくらいすればよいかは分かりづらいことと思います。
そんなときは、ぜひ当社へご相談ください!