太陽光で動くソーラー防犯カメラとは? コードレスで設置工事不要でどこにでも設置可能!

防犯カメラは、ゴミ捨て場に設置すると不法投棄者をリアルタイムで見たり、録画画像で犯人の認識も可能です。そのため、設置しているだけで泥棒除けになります。

しかし、近くに電源を取れる場所がない、電池の交換が面倒くさいと設置をやめてしまおうと思う方も少なくはないでしょう。そんな方に太陽光を電力とするソーラー防犯カメラをオススメします。ソーラー防犯カメラは電源も電池も不要で導入しやすい価格です。今回は太陽光とソーラー防犯カメラについて解説します。

ソーラー防犯カメラとは

ソーラー防犯カメラとは、太陽電池を内蔵したソーラーパネルから太陽光発電を行い、内蔵バッテリーを充電しながらカメラに給電して動かす簡易屋外防犯カメラシステムです。

製品によっては、カメラ本体に別途ソーラーパネルを設置するものもありますが、ソーラー電池式ですので電源工事が不要です。簡単に防犯カメラをどこにでも設置することができます。

屋外で電力の供給が困難であっても、カメラ内部電源が利用できます。使用環境で変わりますが 最高90日間前後利用できるものもあり、電源供給しながら使用することも可能です。
電源が必要ないだけでなく、他の防犯カメラと同じような機能を備えているものや防水機能、人感センサー、人感感知、夜間撮影など、高性能をもったものが存在しています。

小型なものが多いため持ち運び可能であり、Wi-Fi対応の場合、外出先でもスマートフォンからリアルタイム監視ができます。

また、内臓バッテリーが搭載された太陽光パネルがありますので、重要な場面でバッテリー切れを気にすることなく運用できます。

ソーラー防犯カメラを導入するメリット

ソーラー防犯カメラを導入するメリットは以下の通りです。

  • 防犯カメラが単体だけで稼働出来る
  • 太陽光が電源なので毎月の電気代がかからない
  • 防犯カメラ初心者でも簡単にペアリングができる
  • スマートフォンからも監視が可能
  • DVR(録画機)映像ケーブル・電源ケーブル不要、電源工事いらずで設置が簡単
  • 重要な場面でのバッテリー切れの心配なく運用できる(太陽光によるソーラー発電、またはMiniUSBケーブルを接続したモバイルバッテリー等から充電できる)
  • 安価なものもあるので設置費用を抑えることが可能
  • 限られたスペースでも発電、設置が可能

ソーラー防犯カメラを導入するデメリット

ソーラー防犯カメラを導入するデメリットは以下の通りです。

  • 梅雨時期など、太陽が当たらない期間が続くと稼働が止まる可能性がある
  • パネルに汚れが溜まりやすく、定期的なメンテナンスが必要
  • 簡単に取り外せないような場所に設置した場合、交換や確認が困難になる
  • 簡単に設置できる分、簡単に盗まれる可能性が高い

  • SDカード記録タイプの場合、SDカードの容量分しか記録できない(32GBまでしか対応が出来ないタイプが多い)ので、長時間の使用には不向きであり、PCで確認するまでSDカードの故障に気づきにくい
  • Wi-Fi接続タイプは便利だが、インターネット環境を整える必要がある

ソーラー防犯カメラを選ぶ際に知っておくべき注意点

ソーラー防犯カメラを選ぶ際に知っておくべき注意点は以下の通りです。

十分な発電量を確保できない場合がある

1つ目は「十分な発電量を確保できない場合がある」ことです。

ソーラー防犯カメラは、ソーラーパネルで確保できる発電量には天気が大きく関わってきます。晴天時は直射日光で発電し、曇天時は間接的に充満している日射により発電します。
しかし、晴天時にくらべて曇天時の発電量は半分程度です。そのため、雨や雪の日は満足できる発電量は確保できないといえます。

ソーラー防犯カメラは、機種によってはソーラーパネルの角度が自在に変えられますので、設置場所がどこになろうが角度を変えて太陽光を取り入れやすくなり、発電量が多くなるタイプのものもあります。曇天の日でも少しでも多く発電量を得たい場合にこの機能はとても役立つでしょう。

また、ソーラー防犯カメラは屋外に設置しているためソーラーパネルに汚れが溜まりやすくなります。ソーラーパネルの汚れは発電量に影響するため、定期的なメンテナンスを行いましょう。

夜間の映像記録の性能には製品によって大きな差がある

2つ目は「夜間の映像記録の性能には製品によって大きな差がある」ことです。

夜間の映像記録の性能は、防犯カメラのメイン機能といえます。そのため、ソーラー防犯カメラでも赤外線センサーの性能差や視認距離など製品によって大きな差があるため、事前に確認しておきましょう。

十分な発電量を確保できない場合がある

3つ目は「十分な発電量を確保できない場合がある」ことです。

ソーラー防犯カメラ設置を検討した場合、カメラの角度、設置場所によっては死角ができてしまう場合もありますので、プロに任せる方が防犯の質が上がります。そのため、設置の際はプロの業者に相談するようにしましょう。
配線工事が必要のないカメラでも、設置だけを依頼することができますので、無料相談できる業者がオススメです。

ソーラー防犯カメラの相場

一般的な防犯カメラの場合、カメラ代に加えて工事費用や配線などの材料費、電気代がかかってきます。しかし、ソーラー防犯カメラはコードレスで工事の必要がなく、太陽光からの電気供給になりますので、毎月の電気代がかかりません。

ソーラー防犯カメラは安いもので3,000円、高額なもので20,000円です。大体1台10,000円前後で購入することができます。カメラ本体の代金が比較的安いので、複数購入することが可能になります。そのため、女性の賃貸アパートでの一人暮らしの強い味方であるといえるでしょう。

防水防塵機能やセンサー搭載、Wi-Fi機能など多機能であればあるほど高くなります。そのため、ソーラー防犯カメラ導入を考える際は、予算を考えた上で必要な機能を持ったものを選びましょう。

Wi-Fi対応はハッキングされる可能性がある

4つ目は「Wi-Fi対応はハッキングされる可能性がある」ことです。

ソーラー防犯カメラはWi-Fi機能がついているものが多く、他人から監視カメラの映像をハッキングされる可能性があります。
ハッキングされると、監視カメラのデータを盗み見られる、録画されるだけでなく、画像に映っている個人情報などを抜き取り、SNSなどに配信される可能性もあります。
また、パスワードを書き換えられてしまうと監視カメラのシステムにアクセスすらできない状況になってしまいます。
ハッキングに対する予防策は以下の通りです。

・防犯カメラのパスワードを初期設定のままにせず定期的に変更する
・監視カメラを組み込むインターネット側のセキュリティの強化
・見覚えのないWi-Fiアドレスにはつながない

ハッキングされるのは管理者側にも責任がありますので、予防対策はきっちりしておきましょう。

Wi-Fi対応は場所や天候に大きく影響をうけるので映像が不安定になりやすい

5つ目は「Wi-Fi対応は場所や天候に大きく影響をうけるので映像が不安定になりやすい」ことです。

Wi-Fi対応のソーラー防犯カメラは、スマートフォンなどWi-Fiを受信する側のモニターなどの映像が不安定になりやすくなります。設置する場所や天候などに大きく影響を受けるため、Wi-Fiを送る中継機器なども合わせて購入前に吟味する必要があります。
影響の範囲は専門の業者に相談して解決出来ることがありますので、わからなかったり気になったりした点については、事前に確認しておきましょう。

ソーラー防犯カメラ設置に最適な場所

ソーラー防犯カメラは太陽光で発電し、内臓バッテリーに電気を充電するシステムですので、導入する場合は屋外での使用に向いているといえます。
大容量バッテリータイプであれば、太陽光が当たらない雨の日などでも、バッテリーだけで数日間は稼働することができますので、天候による影響を受けにくいです。
Wi-Fiを利用する機種の場合、インターネット環境を整えてあげれば外出先でもスマートフォンから映像を受信することができます。ただし、Wi-Fiタイプは場所や天候の影響を受けやすいので、周囲の環境を受けにくい場所が最適となります。

ソーラー防犯カメラの設置に最適な場所は以下の通りです。
【住宅監視】
玄関
窓付近
ベランダ
駐車場など

【不法投棄監視】
農園
果樹園
ゴミ捨て場など

IP66防水防塵

ソーラー防犯カメラの中にはIP66防水防塵と表記されているものがあります。
IP(Ingress Protection)とは侵入に対する保護という意味であり、「IP66」とは、IEC(国際電気標準会議)およびJIS(日本工業規格)で定められた電気機器内への異物の侵入に対する保護等級(JIS C0920)の1つのことです。IPの後に続く数字がそれぞれ「防塵」と「防滴」の性能を表しています。
つまり、IP66防水防塵と表記された製品は強風による粉塵が内部に入らず、水が全方向からかかる豪雨でも浸水の恐れがない防塵防水仕様を示します。
そのため、屋根などがない雨ざらしになる場所にソーラー防犯カメラを設置検討している方は、IP66のように、防塵・防水規格が共に6以上のものを一つの基準にして選ぶようにしましょう。
ただし、IP66の場合、水没してしまうと使用が出来なくなりますのでご注意ください。

まとめ

太陽光とソーラー防犯カメラについて解説してきました。以下、まとめになります。

・ソーラー防犯カメラとは、設置されているソーラーパネルから太陽光発電を行い、内臓バッテリーに充電しながらカメラを動かす簡易屋外防犯カメラシステム
・コードレスで設置工事不要、低価格で気軽に設置可能できるメリットがある半面、天候や環境に大きく影響され、ハッキングや盗難される可能性が高いというデメリットもある
・ソーラー防犯カメラ設置はプロに任せる方が防犯の質が上がるので、購入を検討した際はまずは無料相談できる業者に相談する

防犯カメラを設置し、その映像から犯人逮捕する確立は70%アップすると言われています。ソーラー防犯カメラは一般の防犯カメラと異なり、コードレスで設置工事不要ですので賃貸など壁に穴をあけられない場所でも設置可能であり、太陽光によって電力給電するので半永久的に使用可能です。しかし、天候や場所によって発電量やモニター映像などが不安定であり、Wi-Fi対応の場合はハッキング対策も必要となってきます。そのため、定期的なメンテナンスやセキュリティ対策の必要性、製品による機能差などを事前にしっかりと把握してから購入を検討しましょう。
ソーラー防犯カメラは手軽に設置でき、本体代がそこまで高くないため、この機会に防犯対策として設置してみてはいかがでしょうか。

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