自家消費型太陽光発電システムとは、自身で発電し、それを使う「電気の自給自足」システムのことです。電力会社から購入する電気を減らすことができます。工場・倉庫・店舗・事務所など等の屋根や構内遊休地に太陽電池を設置し、発電した電力は固定価格買取制度を適用せず、発電した電力をすべて自家消費します。停電時には電力会社と系統連系させた太陽光発電システムを、電力会社の系統から切り離し、独立させることで特定負荷に供給することが可能となります。
自家消費型太陽光発電システムとは
電力コストの低減
再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)における売電単価の下落と再エネ賦課金の増加、火力発電にかかるコストの上昇などによる将来的な電気料金の上昇が見込まれるため、これからは売電ではなく自家消費を前提に考えた方がメリットがあります。
各種税制優遇制度
中小企業経営強化税制による太陽光発電の優遇措として100%即時償却、または7~10%の税額控除を受けることができます。 生産性向上特別措置法の支援が拡充・延長されることにより、固定資産税最大3年間0~1/2に減額されることになりました。 (詳細は各自治体HPでご確認ください。)
各種補助金
再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置として、固定資産税が3年間 2/3に減額されます。(環境省の補助金を受けた設備が対象。中小企業経営強化税制との併用不可。) Jクレジット(CO2削減量等を売買可能なクレジットとして国が認証する制度)が利用可能となります。
エコリース
二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金として、リース料総額の4~5%の助成制度があります。
全量自家消費
全量自家消費型とは、太陽光発電で発電した電気を全て自宅・自社で全て消費(自家消費)できるよう設計・配線されたシステムです。全量自家消費型システムを導入する場合は、パワーコンディショナーや配線など従来型の構造・設定とは異なりますので、自家消費用に構築されたシステムが必要になります。
余剰売電
余剰売電型とは、一般的な住宅用太陽光発電の方式で、発電分をまず自己消費し、残った電力(余剰電力)を売電できるというルールが適用されシステムを指します。余剰売電型は、既存の太陽光発電システムで運用することができます。